組織の力
ある目的を達成するためにチームを構成します。そのために人材を集め、教育し、組織化して目的が達成できる組織を作っていきます。ここでチームは階層が無い集団と定義します。組織は階層(マネージメント・評価がある)ある集団とします。
ある部署の力を組織の力と呼びましょう。新しい部署はどのように作っていけば良いのでしょう。 またどのように目的に合った組織に育てる事が出来るでしょう。
複数名で構成される集団の力は構成しているメンバーの力(個人の力)と組織が積み上げてきた力(組織の基盤)の相乗効果であると思います。 個人の力は簡単に想像する事が出来ますが、それでは組織の基盤は何を示すのでしょう。
組織の基盤
組織の基盤とは各人の能力とは別に組織に備わった知識、ノウハウ、プロセス、雰囲気、考え方などです。例えば内部資料である製品仕様書や製品に適応される法規制規格データベースなどの情報。開発プロセス(設計レビューなどの設計監理)、問題解決フローチャート、などプロセス。過去トラブルと対策記録や顧客サポートハンドブックなどのノウハウなどがある。
過去から積み上げてきた物もあるが最初に設計し情報がたまるように工夫してきた物もあるでしょう。組織が成長するためには組織の基盤も同時に進化しなければならない。
人材開発と人材育成
人の育成において「開発」という言葉がが意図的に使われる場合があります。 人材開発は特定の人を選び育成する場合で全体の人たちの能力アップを行う人材育成と意図的に分けて説明します。
新しい開発手法(例えばモデルベース開発)をスタートするにはまずキーとなるエンジニア数名を育てる必要があります。これは人材開発に相当し、必要な才能を持っており、チームができたときにリードできる人が望ましい。まずはキーエンジニアを育成です。 そのための人材を注意深く選抜し、育てる必要があります。
一方、チームメンバーの教育は全員に行い、チームの底上げを狙います。 リーダー、チームが育つのに合わせ組織としての基盤もそろえていきます。この部分についてはマネージメントの力が重要です。